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ふつうのそううつ、または虎とバラの日々。なにわ女のばたばたいそがしライフ。
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仏像にインタビュー 


お寺に行くのって、案外退屈である。
 
基本は「どう楽しめばいいのかわからないもの」になっている。
こっちが受身で楽しませてもらうことに慣れてるから
あのたたずまいでは、どーすればいいかわからん。
最近の仏像ブームで楽しみ方も増えたけど、
どれも「ブームに乗ってみました」的なもので
これは半年もしたら飽きそう・・・・とイマイチ乗り切れない。
 
そんな中、本屋に行ったらこの本と目が合ってしまった。
いわゆる「ジャケ買い」。これは買わねば!という血が久々に騒ぐ。


ありそでなかった「仏像の擬人化(?)」本。
マンガつきやからわかりやすいことこの上ナシ。
簡単すぎて安易な印象もあるけど、入門書としては満点。
読むだけで「次の休日見にいこ!」と思わせる即効性抜群。
著者はブームだけで和を愛でてるわけではなく
深く慣れ親しんだからこそのツッコミ精神が面白い。

個人的には、マルチなご活躍(?)の観音菩薩さまが面白かった・・・
どの仏像もキャラ立ちしてていいですよー。
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疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

シルバーウィーク中に、けっこう本を読んだ。
前から持ってたものを読み返したり、人から貸してもらったり。
一度に読み進められるものなら「読んだ!」という達成感はある。
しかし内容によっては、じわじわと責めてかなアカン、て本もある。

内田樹の本もそういうものが多い。
なにせ言葉がわからん。日本語なのに辞書持ってこなあかん。
世の大学教授はみんなこんな感じなのか?(ーー;)
読めばアタマが良くなるような錯覚はするけど、身につくかどうかは不明。

それでもまあ、まだわかりやすく書いてはる方と思う。
この本は、簡単にいえば「そんなに気張らんでもええやないの」というたぐい。
でも安易な癒し本とは違うのは、自分で考えさせる力を持ってること。
「えらい人」から「ありがたいお言葉」を授かるのではなく、
「オレは言いたいこと言ったから、あとは自分で動きな」って感じ。

成功するのは、そんなに重要なのか。
大金持ちになれば、心まで潤うのか。
「自分らしさ」って胡散臭い、そんな自分はひねくれてるのか。
そんな疑問をお持ちの方にはおすすめ。
特に労働や家族についての記述は興味深く読んだ。
働くことに自己実現を求めるのは前からムリがあると思ってたし、
だいたい「自分らしい仕事」なんてどこにもない。
そういうことを考えるから、働くことが余計に苦しくなる。

家族でおそろい着て「仲良しです♪」とべったりしてるのを見かけると
バカップルに似てるなぁと思う。見たくないのに見せつけられる。
(ある人は「幸せのたれ流し」と言ってた)
相手そのものではなく、その状態を愛してるというような。
年賀状の子供写真、運動会のビデオ場所撮り、読めない当て字の名前・・・。
家族(血縁)間なら何しても許される、みたいなのが気持ち悪く感じてしまう。

それもこれも、「これが『自分らしさ』だから他人がどう言おうと
カンケーないもん。人に迷惑かけてないもん。みんなやってるもん」
という勘違いから来てるんやろか。
そういうのの境目がなくなってきて、危ないよーと声をあげられる人が少なくなって
その結果が今の住みづらい日本なんやろか?
そういう難しいことをちらっと考えてみたくなるのも、この本のええところである。
泣きっ面にマリ 大人の女の人生相談
泣きっ面にマリ 大人の女の人生相談

親友に、夏木マリの人生相談本を借りる。
マリ姉さんといえば、私の中では間違いなく「カッコいい女」であり
母親役も娼婦役も、同時進行で演じそうな懐の広い女優さんであり
「日本人の顔をしたフランス人」というイメージもある。
あとはなんてっても小西康晴プロデュース。

そんな姉さんが女性雑誌「フラウ」読者の悩みに答えてるわけやけど・・・・うーん。
悩み相談本の醍醐味は、回答者がいかに上手に質問者を斬れるか、
人生がいかにうまく反映されてるか、というところなのに
マリ姉さんの場合は先が見えてしまって意外性がない。
たしかに性格は現れてるけど、答えが無難と言うか。
強調部分だけ、太ゴシック大文字になってるのも姉さんらしくない。
構成が悪いのか?
でもこれ、フラウの読者層を考えたら仕方ないのかなー。
20代の女性が夏木マリを詳しく知ってるともあまり思えないし、
オネエ系の辛口コメントを求めてるわけでもないやろし。
まあ、「最後は自分で考えなさいよ」って感じの気の抜け方も姉さんらしくていいかも。

結局は「自分は自分、人は人」といかに考えられるかが、解決の早道のような気がした。
他人のつまらない見栄や干渉に惑わされてるヒマがあったら、
自分をより良くしていくことに時間や労力を使ったほうが確かに有意義。

ちなみに、私の今まで読んだ中でのベストオブ・人生相談本は
美輪明宏さんの「光をあなたに」と内館牧子の「恋愛レッスン」です。
両方とも斬り方が清々しくて気持ちよいですわよ。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

兄がずいぶんホメていたので、借りるよりも先に買って読んでみた。
言われてるとおり「勝間和代を目指さない」のキャッチコピーが話題らしいが
決して勝間氏にケンカを売ってるわけではない。
そういう「成功しなきゃ人生終わり」的な発想をやめましょう、という肩の力の抜けた本である。

ちなみに私は、勝間氏が好きでも嫌いでもない。
頑張ってはるとは思うけど、本で自分の成功体験(あるいは自慢話)を何冊も語りだす人は
残念ながら「アカンな」と思ってしまう。成功者には奥ゆかしさがないのが普通なんやろか?

さて、本の内容は特に目新しいわけでもなく、具体的方法が載ってるわけでもない。
それでも、誰もがうすうす気づいてて言わなかったことを指摘してくれる。
上から目線でないのも心地よい。「一緒に考える」という姿勢が見える。

恋愛や自己実現やお金にしがみついてるから、思うとおりにならないと失望してしまう。
できる自分は善でいとおしく、できない自分は悪で生きてる価値がない。
そんな白か黒かの極端発想をせず、曖昧や弱さを受け入れることが大切と作者は語る。
世間・マスコミがセレブだ勝ち組だの煽るのが一番悪いけど、
「自分はどうしたいか」を自分自身でしっかり考え、持っていないと
これからの時代生きていくのは大変やな、と感じた。

自分が病気治療中であるせいか、いろいろ言うてもやっぱり
「普通に暮らす」ことがいちばん偉大で難しいことだと常々思う。
これがもし、健康で年収1000万でイケメン金持ち男と結婚してたら・・・
「努力したからです。当然の結果です」と言ってたんやろか。
もっとできるはずやからと、成功することに渇望してたんやろか。
以前は、成功者のいうとおりにしたり考え方を変えれば、
素晴らしいものに生まれ変われると信じていた。
でも簡単にはなれず、それができない自分が悪いと責めてばかりだった。

そうやないんよね。
いい悪いなんてなくて、どれも元の自分なのよね。

過食日記―ダイエットから摂食障害になった私

高橋カオリ著「過食日記―ダイエットから摂食障害になった私」を読む。

精神的な病はいろいろクロスすることが多いけど、私は摂食障害はまだない。
ダイエットは何度も試みたものの、どれもうまくいかなかった。
ちなみに双極性障害になって休職した時がいちばんやせた。そんなもんである。
でも食欲だけはあまり減らなかった。食い意地が張ってるとでもいうのか(^^;
実際に心療内科の領域にまで入ってくるような、病的なやせ願望になると
食べ物がもったいないとかそういうこともマヒするのかもしれない。

作者がストレスのため異常なほど食べるようになり、
スーパーやコンビニを回ってお菓子を買い溜めする。その描写がリアル。
このお菓子はこういうところがおいしい!ってちゃんと言ってるのに
これらを食べたあとで、全部自分で吐き戻しちゃうんやからな・・・・・。
明るく笑い飛ばそうとしながらも、ぴたっと寄り添う後ろ暗さ。
やがて嘔吐から下剤使用になり、そんな自分がだんだんと惨めに嫌いになる。
それは立派な病気であって、本人の意思の弱さとかやないのに・・・・。
エッセイコミックやから余計に、過食症のつらさ・苦しさが引き立っていた。
でも中の「吐き方講座」はさすがに読めず。だって気持ち悪いもん。

最後はやっぱり医者や専門家によって・・・・と思いきや
作者は「えっ?こんなこと?」というようなきっかけで過食を克服する。
やっぱり生きるには「すきま」がないとあかんなぁ、と、改めて我が身を振り返ってみた。
と同時に、女性を外見重視する社会の雰囲気を壊さないことには、
摂食障害はなかなか減らへんのんちゃうかな・・・・・と思った。

作者近影
HN:
よしは
性別:
女性
趣味:
阪神・音楽
自己紹介:
ごくふつうに働き、ごくふつうに家事する、ごくふつうの主婦。
でも、ただひとつだけ違っていたのは・・・・
奥様は「双極性障害(躁うつ病)2型」だったのです。
( ̄▽ ̄;)はははっ
少しずつあせらず、が目標。
「がんばる」のはもう終わり。

<今飲んでるのは・・・>
・リーマス(気分安定薬)
・デパケンR(同上)
・デプロメール(抗うつ薬)
・チラーヂンS(甲状腺の薬)
・ソラナックス(抗不安薬)
・マイスリー(睡眠導入剤)
★治療や薬については必ず
専門家に相談してくださいね★
おしらせ
★コメントは承認制です。ゴメンナサイ。でもコメントしてくれると、とってもヨロコビますぅ( ̄▽ ̄)

★荒らしは無視。ようわからんコメントは削除です<(_ _)>
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