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ふつうのそううつ、または虎とバラの日々。なにわ女のばたばたいそがしライフ。
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疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

シルバーウィーク中に、けっこう本を読んだ。
前から持ってたものを読み返したり、人から貸してもらったり。
一度に読み進められるものなら「読んだ!」という達成感はある。
しかし内容によっては、じわじわと責めてかなアカン、て本もある。

内田樹の本もそういうものが多い。
なにせ言葉がわからん。日本語なのに辞書持ってこなあかん。
世の大学教授はみんなこんな感じなのか?(ーー;)
読めばアタマが良くなるような錯覚はするけど、身につくかどうかは不明。

それでもまあ、まだわかりやすく書いてはる方と思う。
この本は、簡単にいえば「そんなに気張らんでもええやないの」というたぐい。
でも安易な癒し本とは違うのは、自分で考えさせる力を持ってること。
「えらい人」から「ありがたいお言葉」を授かるのではなく、
「オレは言いたいこと言ったから、あとは自分で動きな」って感じ。

成功するのは、そんなに重要なのか。
大金持ちになれば、心まで潤うのか。
「自分らしさ」って胡散臭い、そんな自分はひねくれてるのか。
そんな疑問をお持ちの方にはおすすめ。
特に労働や家族についての記述は興味深く読んだ。
働くことに自己実現を求めるのは前からムリがあると思ってたし、
だいたい「自分らしい仕事」なんてどこにもない。
そういうことを考えるから、働くことが余計に苦しくなる。

家族でおそろい着て「仲良しです♪」とべったりしてるのを見かけると
バカップルに似てるなぁと思う。見たくないのに見せつけられる。
(ある人は「幸せのたれ流し」と言ってた)
相手そのものではなく、その状態を愛してるというような。
年賀状の子供写真、運動会のビデオ場所撮り、読めない当て字の名前・・・。
家族(血縁)間なら何しても許される、みたいなのが気持ち悪く感じてしまう。

それもこれも、「これが『自分らしさ』だから他人がどう言おうと
カンケーないもん。人に迷惑かけてないもん。みんなやってるもん」
という勘違いから来てるんやろか。
そういうのの境目がなくなってきて、危ないよーと声をあげられる人が少なくなって
その結果が今の住みづらい日本なんやろか?
そういう難しいことをちらっと考えてみたくなるのも、この本のええところである。
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作者近影
HN:
よしは
性別:
女性
趣味:
阪神・音楽
自己紹介:
ごくふつうに働き、ごくふつうに家事する、ごくふつうの主婦。
でも、ただひとつだけ違っていたのは・・・・
奥様は「双極性障害(躁うつ病)2型」だったのです。
( ̄▽ ̄;)はははっ
少しずつあせらず、が目標。
「がんばる」のはもう終わり。

<今飲んでるのは・・・>
・リーマス(気分安定薬)
・デパケンR(同上)
・デプロメール(抗うつ薬)
・チラーヂンS(甲状腺の薬)
・ソラナックス(抗不安薬)
・マイスリー(睡眠導入剤)
★治療や薬については必ず
専門家に相談してくださいね★
おしらせ
★コメントは承認制です。ゴメンナサイ。でもコメントしてくれると、とってもヨロコビますぅ( ̄▽ ̄)

★荒らしは無視。ようわからんコメントは削除です<(_ _)>
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