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ふつうのそううつ、または虎とバラの日々。なにわ女のばたばたいそがしライフ。
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エイジハラスメント


女性は若いほどいい。
そう普通に考えているのは、日本人だけらしい。

「なぜ日本人は、人の年齢をすぐ聞くの?」と、外国人はよく言うそうだが
たしかによそではあまりない話やとは思う。
見た目だけでなく、感性や体つきまでもてはやされるのだから
国民性とはいえ、冷静に考えれば異常な気もする。


内館牧子の「エイジハラスメント」を読んだ。
正直、ここまで書き切られると女としては憂鬱な気分になる。
34歳・口癖は「私ってオバサンぽくないよね?」、そんな人妻の苦悩を書いてるのだが
登場人物の描写がいちいちマンガチックというか・・・エッセイの延長みたい。
小説としては読ませるとか本格的とか、そういうレベルにない。
こんなわかりやすいヤツおらんやろー!とツッこんでしまう。脚本家が書いてるからか。
でも、現実にいそうな気がするからまたコワイよねぇ(-。-;)
作者はまだOLだった頃、社内で当たり前のように「年齢差別」にあってたらしい。
かれこれ数十年前の話やから、今よりも言い方がひどかったと思うけど
その経験から来てるだけあって「私は関係ない」と無視できない言葉の力がある。

中盤、妻と家族を愛しているはずの夫が若い女と不倫関係に陥る。
こちらはエロカワいくてバカっぽい、とは正反対な女。
読み進めながら、「あー、これって男の理想系なんやろな・・・」とため息が出た。
夢を追いかけ、自分の世界をしっかり持っている。男の思うままにならなさそうな。
男を夢中にさせる女のヒントも、この小説には少しつまっている。


年老いてるという理由だけで粗末に扱われることに、女たちは我慢できない。
男から見たら「そこまで必死にならなくても」と思わせるような努力も、
彼女たちが生き延びるためには仕方のないことなのだろう。
開き直ると見捨てられ、頑張りすぎると苦笑される。本当に難しい。
つまらない男だらけの世界は、結局女が賢く立ち振る舞うことでしか
解決できないのかもしれない。くやしいけど、現実はそんなもん。
男にも若い女にもバカにされ、挙句の果てに信じてた夫にまで裏切られた主人公は
もがきながらどんな救いをつかむのか、ただの愚痴私小説とは違う面白さがある。
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作者近影
HN:
よしは
性別:
女性
趣味:
阪神・音楽
自己紹介:
ごくふつうに働き、ごくふつうに家事する、ごくふつうの主婦。
でも、ただひとつだけ違っていたのは・・・・
奥様は「双極性障害(躁うつ病)2型」だったのです。
( ̄▽ ̄;)はははっ
少しずつあせらず、が目標。
「がんばる」のはもう終わり。

<今飲んでるのは・・・>
・リーマス(気分安定薬)
・デパケンR(同上)
・デプロメール(抗うつ薬)
・チラーヂンS(甲状腺の薬)
・ソラナックス(抗不安薬)
・マイスリー(睡眠導入剤)
★治療や薬については必ず
専門家に相談してくださいね★
おしらせ
★コメントは承認制です。ゴメンナサイ。でもコメントしてくれると、とってもヨロコビますぅ( ̄▽ ̄)

★荒らしは無視。ようわからんコメントは削除です<(_ _)>
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