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ふつうのそううつ、または虎とバラの日々。なにわ女のばたばたいそがしライフ。
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会社で、正社員採用試験があることを知らされた。
受かれば秋にはさっそく登用らしい。


上司は応募要項を渡していろいろ説明しているが、私の目はすでに文章を見ていない。
宙を彷徨っていた。
声も遠くで聞こえている。


試験の話は先に同期の友人から聞き、信頼の置ける人に既に相談していた。
その人は会社でも数少ない私の体についての理解者やけど、
今回はたったひとこと、「今は無理だと思う。」と答えた。

私が復帰間もないこと、病休等で応募要件を満たさないであろうこと、
そして、正社員は非正規社員より見た目以上にずっと厳しいこと。
今は体調を元に戻すことを最優先に考えたほうがいいのではないか、という結論だった。

その人同様、上司も同じことをとても言いにくそうに伝えた。
本人の意向を無視して、上司が応募を制限することは問題があるので
表向きは体の良い説得やったけど、実質は「ダメ出し」だった。


泣けてきた。
上司が見ていることも忘れて、勝手に涙がたくさん出てくる。


何よりも、正社員になるのは私の夢だった。
自分が病気になってからも、それは変わらなかった。
すぐ目の前に届きそうな夢があるのに、それを自ら手放すことは想像以上に苦しい。
それが誰のせいでもない、自分の体の理由だということに、ひどくショックを受けていた。
他の人には当たり前にできることが、自分にはできなくなってしまっている。
こわい。


たぶん、上司はなぜ私があれほど大泣きしたか理解できてないだろう。
「来年もチャンスがあるかもしれないのにどうして・・・」と思ったかもしれない。
「治ったら」「体調よくなったら」って人は気軽に言うけど、そんな保証どこにもない。
いつまた躁うつになるかなんて、私にもわからない。
私には今しかないのに。
これほど自分の体を憎んで恨んだことはなかった。


ただただ、気持ちを何も言わずに聞いてくれる人がほしかった。
私は気を抜いたら、明日の保証なんてない。
努力しても努力しても、躁とうつは後ろからついてくる。それは振り払えない影と同じだ。
逃げるんじゃなくて、一緒に歩くもの。
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作者近影
HN:
よしは
性別:
女性
趣味:
阪神・音楽
自己紹介:
ごくふつうに働き、ごくふつうに家事する、ごくふつうの主婦。
でも、ただひとつだけ違っていたのは・・・・
奥様は「双極性障害(躁うつ病)2型」だったのです。
( ̄▽ ̄;)はははっ
少しずつあせらず、が目標。
「がんばる」のはもう終わり。

<今飲んでるのは・・・>
・リーマス(気分安定薬)
・デパケンR(同上)
・デプロメール(抗うつ薬)
・チラーヂンS(甲状腺の薬)
・ソラナックス(抗不安薬)
・マイスリー(睡眠導入剤)
★治療や薬については必ず
専門家に相談してくださいね★
おしらせ
★コメントは承認制です。ゴメンナサイ。でもコメントしてくれると、とってもヨロコビますぅ( ̄▽ ̄)

★荒らしは無視。ようわからんコメントは削除です<(_ _)>
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