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ふつうのそううつ、または虎とバラの日々。なにわ女のばたばたいそがしライフ。
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劇団パロディフライの
「時の旅人・寅」を観にいった。
前回
は本公演で、今回は番外編。短編のオムニバスである。

何でも(たぶん)10年前、このシリーズをやり始めた時に
座長の妹尾和夫さんが「こうなったら十二支全部(=12年)やる!」とおっしゃったらしく
ご本人もまさかここまで続くとは思っておられなかったのだろう。


今回は「寅(=虎)」をテーマにした3本の短編。
1本目は「城山来たる!!」。経営危機の動物園に現れた、とある救世主のお話。
ノリはほとんど吉本新喜劇で、関西人好みの展開が盛りだくさんでした。
パロフラのマドンナ・安井牧子さんの初脚本・初演出で、ムリしてない感じが逆によかった。

へ?どこに虎が出てくるのん?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
それはもう、カンのよい方ならタイトルだけでおわかりですかね(笑)


2本目は「トラのパンツ」。あの世にやってきた死者たちは無事に「三途の川」を渡れるのか?!
死後の世界についてはみんな色々想像をめぐらせるところやけど、設定がもう現代風で
これなら閻魔様の前でも少しはリラックスできるかな?と思わせる。

現世で好きな人への未練を残してきた女は、トラのパンツをはいて三途の川を逆戻りするけど
戻ってきた後の生活や、残された死者たちの今後など、想像力を残した作りがなかなかニクい。


3作目は「牛丼と虎の巻」。父親の死後、牛丼屋の売上げを挽回するために娘が打ち出した策は・・・。
激しいライバル商戦や秘伝レシピの「虎の巻」を狙う人々が絡み合い、商売の厳しさを見せ付けられる。

・・・・・はずなんやけど、中盤は岩崎なおあきくんと松井桂三さんのカラミが面白すぎ!
ほとんど即興漫才のようで笑いが止まらなかった。あれはサービスの一環ということでいいのか?(^^;

まあお芝居の最後はちゃんとハッピーエンドになったのでいいのですが。(いいのか?)


パロフラは中堅の劇団で、これから規模拡大したいとか全国でやりたいとかはよくわからへんけど
少なくともスポンサーや世間のトレンドにおもねることはしたくないんやと思う。
感動の!とか衝撃の!とか泣ける!とか、そういうのほどアテにならない言葉はない。
個人差の感性をひとつのものさしでピシっとはかって形にはめるのがどれだけアホらしいか、
実力のある芸術家や作家はよくわかっているはずだ。妹尾さんもそのお1人やと思う。
ただ、世間ではお金やいろんな思惑があるから、それだけでやってくには苦しいだけで・・・・。

パロフラは劇団員ひとりひとりの実力も高いし、何よりも「地に足のついた」劇団だと思う。
自己満足とお客さんの感動と、ちょうどいい落としどころを知っていて
ファンとパロフラの馴れ合いではなく、みんな素直に笑って泣いて、ほっこりして帰っていく。
そんな劇団は今日びなかなかない。ぜひ息の長い活躍を続けていただきたい。

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作者近影
HN:
よしは
性別:
女性
趣味:
阪神・音楽
自己紹介:
ごくふつうに働き、ごくふつうに家事する、ごくふつうの主婦。
でも、ただひとつだけ違っていたのは・・・・
奥様は「双極性障害(躁うつ病)2型」だったのです。
( ̄▽ ̄;)はははっ
少しずつあせらず、が目標。
「がんばる」のはもう終わり。

<今飲んでるのは・・・>
・リーマス(気分安定薬)
・デパケンR(同上)
・デプロメール(抗うつ薬)
・チラーヂンS(甲状腺の薬)
・ソラナックス(抗不安薬)
・マイスリー(睡眠導入剤)
★治療や薬については必ず
専門家に相談してくださいね★
おしらせ
★コメントは承認制です。ゴメンナサイ。でもコメントしてくれると、とってもヨロコビますぅ( ̄▽ ̄)

★荒らしは無視。ようわからんコメントは削除です<(_ _)>
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